海賊がもたらした塩っぱいお味噌!?千賀味噌(千賀みそ)

2022/05/30

今日紹介するのは、こちら!
愛知県の知多半島にある「千賀味噌」というお味噌です。

ぱっとみ、納豆みたいでしょ?笑
でも、食べるとめっちゃ塩っぱい!笑

この千賀味噌を、納豆みたいにそのままガツガツ食べられたら、多分その方は、超人です(笑)たぶん、普通の人ならかなりヤバいことになります^^;
そのぐらい、塩分がしっかり入ったお味噌なんです。

どうしてそんなに塩っぱいのかというと、豆麹を、ヒタヒタになるまで飽和食塩水に漬け込むことで出来たお味噌だから。

もともと、千賀さんという海賊が、口伝えでもお味噌の作り方が伝わるようにと、考えられた作り方なんだそうです。

例えば、水1Lに対し塩30gにみたいな数があったら、伝言ゲームで、どっかで数字間違えちゃうかもだから、そうならないレシピになってるんですね。

塩分って嫌われがちですが、いわゆる「塩化ナトリウム」を摂裏すぎは体に負荷を与えますが、
このお味噌は、天然塩(海水塩)を使ってできているので、ミネラルがしっかりと入っていて、体にも嬉しいですね。

お塩って、適度に摂らないと熱中症になったりもするし、また、神経などはお塩があるからこそ伝わっていくので、お塩が足りないと認知症になりやすいというお話もあります。

だから、単に「お塩はN G」ではなくて、「どんな食品からお塩を摂っているのか(品質)」、そして、「適度にきちんと摂る(量)」ことが大切なんですよね。

節約にもなる!?

そう、この千賀みそは、節約にもなるんです。理由は簡単。入れる量が少なくて済むから^^

好みの濃さはありますが、5-7粒ぐらいの千賀味噌に、お湯を100-150mlを足すだけで、もう美味しい♡

やっぱりただ塩っぱいだけじゃなくて、出汁のような深い旨みも感じられるので、お湯とお味噌だけで、多くの出汁を入れなくても、おいしいです。

この秘密は、千賀味噌を作っている徳吉醸造さんの場所にあるのかもしれません。

徳吉醸造は、南知多町といって、愛知県知多半島の最先端にあります。

道路を一つ行くと、そこはもう、港。

「海の近くにある蔵だからこそ、海由来の酵母がついているのかもね。」と、徳吉醸造の沢田さん。

100年も前から続く、徳吉醸造さんは、海からきた酵母が、木桶にくっついていて、お味噌の発酵を助けてくれる可能性が高いんだとか。

だから、お味噌自体に、出汁のような味わいを楽しむことができるんです

徳吉醸造さんのお味噌汁は、ワカメやアサリなど、海のものとの相性がぴったり!

あとは、お豆腐。千賀みそには、素材そのものの味を引き出してくれるから、お豆腐とかのやさしい味のものも、よりおいしく感じさせてくれるんです^^

徳吉醸造さんは、麹から自分たちで作る希少な蔵元さん。

多くの蔵元さんは、仕入れたお豆を、麹屋さん(業者)に依頼して、豆麹を作ってもらうんですね。でも、徳吉醸造さんは、その豆麹作りから自分達で行っています


(↑豆麹を作っている様子:熟成中)

あ、ちなみにお味噌の作り方をすごーく簡単に説明すると、

大豆を蒸す→潰して麹菌をつける⇨置いて麹を増殖させ、豆麹(大豆麹)になる→桶に豆麹と水とお塩を入れて二年半ぐらい熟成させる→完成。です

徳吉醸造さんでは、大豆は、あえて日本産ではなくて、アメリカ産のものを使っているそう。

日本のものは農薬基準がゆるいから、必ずしも国産=安心とは言えないというのが、沢田さんの考えです。

もちろん、日本の有機大豆を使うのはいいけれど、買いやすいお味噌の価格とのバランスも考慮し、徳吉醸造さんでは、遺伝子組み換えを使用していないくて、かつ、農薬も安心できる大豆を使っているそうです。

そして、その大豆を使った自家製の大豆麹。

やっぱり、自分達のペースで豆麹を作れるようになりたいし、麹から自分達で作ることで、麹の様子や異変を敏感に気付けるから、そういうところまで責任を持って味噌づくりを行いたい、というのが沢田さんの考えなんだそうです。

麹のつきやすい大豆の温度を考慮して、夜中に大豆を蒸しているんだとか。

今回の訪問で、お味噌作りは、その土地の歴史や文化、そして環境と密接な関わりがあることに気づきました。

そして、長い歴史の中で、何を残し、何を変えていくか、という選択は、味噌蔵づくりをしている蔵元さんの考えがあってこそ。

環境と人の思い、そこから生まれる個性あふれるお味噌を知ることは、とても奥が深くて面白いなあと思いました♪

気になった方は、お電話にて商品のお問い合わせをしてみてくださいね。

徳吉醸造さんの電話:0569-63-0310