気まぐれ日記

久しぶりの畑訪問。安心安全な人参を栽培する若き就農者と彼を支えるほのぼの家族

寒い冬にも、天気のいい日は外に出たくなるものです。久しぶりに、畑を訪問しました。

訪問先は、愛知県豊田市にある岡田農園さん。なんと、岡田直是さんは26歳という若さ。

23歳の時に就農し、現在3年目。基本的には、自分一人で畑を管理し、栽培から販売まで行っているので驚きです。

なんといっても、農家の平均年齢は、66.8歳なのですから^^;

こだわりのキーワードは「子ども」

そんな岡田農園さんのメイン作物は、人参。

岡田農園さんが、栽培において大切にしているのは、「子どもに安心して食べさせられるか。そして、人参嫌いの子どもでもおいしく食べられるか。」

岡田さんは、26歳の若き農業者でありながら、2児のお父さんでもあるのです。

お子さんが生まれてから、食生活に気を使うようになり、なるべく農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てられるように工夫をしています。

畑に行くと、とにかくお子さんが興味津々!!

「おいしょっ、おいしょっ。」
「おっき〜い」

と、ずーっとひたすら人参を収穫していました。将来農家になる素質がありそうです(笑)

岡田農園さんの育てている人参は、「おひさまにんじん」というオリジナルブランドで販売されています。人参嫌いの子どもでも進んで食べてもらえるような、人参のえぐみのない品種を厳選したそうです。

実際に、人参嫌いの子どもが、おいしい!と食べてくれたことがあり、それが本当に嬉しかったのだとか^^

それにしても、オレンジ色がとても濃い!! 色艶がとても綺麗な人参ですね。

「どうして人参を選んだのですか?」と尋ねると、「昔、愛知県豊田市は人参の栽培が盛んだったんです。でも、最近は、この地域で人参を栽培する人が少なくなってきたので、自分が人参を栽培して盛り上げようと思いました。」と返してくれました。

安全安心を意識した減農薬栽培

子どもにも食べさせられる安全安心を求め、岡田農園さんでは減農薬栽培を行っています。

通常では、人参の種をまいてから収穫するまでに、平均3回ほど農薬を使うところ(使う人は、4、5回使うらしい。)、岡田農園では、農薬は1回だけしかやっていないそうです。

化学肥料についても、有機肥料と混ぜたものを1回使うだけ。通常の5割程度だといいます。しかし、その分、草取りが大変大変…。一本ずつ草をひたすら抜いている様子は、私からみたら途方にくれそうな感じがしました(^^;)

それだけ、大変な作業を丁寧にこなしているんだなあ….。

注目は、野菜の栽培に必要不可欠な「カルシウム源」。岡田農園さんでは、天然の石灰を使うことにこだわっています。

実は、こちらの石灰の原料は、海岸に辿り着いたムール貝の貝殻。

愛知県常滑市にあるOJTさんの工場で、天然の貝殻をくだき、異物を除去することによって石灰肥料が作られています。

愛知県の農家さんが、地元愛知に辿り着いたムール貝をこのような形で利用できるのは、とてもいいことだなあと思いました。

おいしい人参農家の食卓。人参ケーキと人参スープ。

収穫したてのおいしい人参をそのまま台所へ。岡田さんのご家庭にお邪魔しました。

岡田さんの奥さんが、自分たちで育てた人参を使って人参ケーキを作ってくれました。人参ケーキは、お子さんの大好物なんだとか^^

もともと色鮮やかな人参なので、ケーキにしてもとても綺麗な色みに仕上がりますね。

人参のえぐみがないので、フルーツみたいに味わえるなと思いました。

そして、こちらは人参スープ。

バターでじっくりと炒めた玉ねぎに人参をプラス。台所から部屋中にいい香りが漂っていました。

濃厚なバターの香りと、玉ねぎと人参の優しい甘さが絡み合って、本当においしかったです。まるで、フレンチ料理の前菜スープのような気持ちになりました。

今回、岡田農園さんを訪問させていただき、改めて農業の多様性を感じました。

イノチオファーム豊橋さんのように、最先端の技術を使って大規模に栽培するところもあれば(特に施設園芸は多いですよね。)、

今回の岡田農園さんのように、家族と過ごす生活の一部として、こじんまりとした農業を営む方もいる。

ほのぼのとした家族の時間のなかに、野菜の栽培が溶け込んでいる岡田農園さん。
久しぶりに、心地よいゆったりとした時間を過ごさせていただきました。


ありがとうございました^^

●岡田農園さんのお野菜が買える場所
(基本は愛知県内の産直で販売されています)

・グリーンセンター(畝部店・高岡店・松平店・三好店)
・おいでん市場(豊田市)
・イオン豊田
・エプロンリブレ元宮店
・バロー大樹寺店

取材先情報
作り手さんの写真

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