正規品はたったの4割… めちゃ甘トウモロコシを作る農家の苦難と想い ゆめのたねファーム 高木さん

Shoko Ito Shoko Ito

特に雨の多かった2020年梅雨、豊田市でトウモロコシを栽培するゆめのたねファーム・高木さんの畑へお邪魔してきました。

 

           

糖度19%の甘さ!美味しいトウモロコシの秘訣

 取材写真
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ゆめのたねファーム・高木さんのトウモロコシはとにかく甘いんです。

生でかじりつくとあふれ出す汁はまるで果汁のよう!

しかし、その美味しいトウモロコシを生み出す裏には虫との壮絶な駆け引きがありました。

 

通常は虫の被害を避けるため、糖度15度ほどのところで収穫してしまいます。

 

ですが、高木さんは収穫をあえて2・3日伸ばし、甘みをぐんと乗せてから収穫するのです。

本当に美味しいタイミングで収穫するため、糖度はなんと19度まで上がります。

 

しかし・・・そこには虫との戦いが。

甘味が乗ると同時に虫がトウモロコシの汁を吸ってしまうんです!

甘い汁を吸われたトウモロコシは所々変色し、商品として出荷することは出来なくなってしまいます。

そんな虫が、今年は畑で大発生したといいます。

 

出荷量が減るのが農家にとって痛手であることは間違いありません。

でも「おいしい」の声の為に収穫のタイミングは「譲れないところ。」と高木さんは語ります。

 

おいしいトウモロコシ作りは常に虫との闘い。

 

プチプチでジューシー。

まるでジュースのような、生でおいしいトウモロコシはそんな想いから生まれています。

           
かじった瞬間にあふれ出す甘い汁は、まさにトウモロコシジュース!虫が寄り付くのは、ある意味納得でした。
             

実は4割しかない製品率、その訳は・・・

 取材写真
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平年より約2週間、梅雨明けが遅かった2020年。

高木さんの畑でも毎日のような大雨と強風による影響を大きく受けていました。

 

なぎ倒されたトウモロコシは土が付いて腐ったり、受粉が上手くいかず成育不全に。

 

この雨風と虫の影響により、通常8~9割が正規品となるところ今年は4割。

一部カットなど施し、それでやっと7~8割が出荷できるようです。

 

日々研究と改善を繰り返し、努力を積み重ねていると言いますが、

「それでも自然は想像をはるかに超えてくる。」

 

産直に並ぶ高木さんのトウモロコシは、ある意味奇跡の一粒かもしれません。

           
トウモロコシの一粒一粒を大切に食べようと思うエピソードでした。生産者さんに感謝ですね。
               

厳しい自然と闘う、その原動力とは。

 取材写真
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虫や天候により、正規品が約4割という2020年。

手塩にかけた作物のうち半数以上が正規品として販売できないという状況の中、頑張る原動力は何か尋ねました。

 

「自分で手掛けたものは最後まで面倒見る。」

 

思うように成長しなくても、雨風や虫の被害にあってしまっても、我が子のように育て、出荷まで見届けるという農業人としての強い信念が伝わってきました。

 

雨が降っていようが、ぬかるんでいようが、「おいしい」の声の為に、高木さんはトウモロコシと向き合っています。

 

 

           
雨にも負けず、虫にも負けず、自然の脅威に立ち向かう高木さんの想いがトウモロコシ一本一本に込められていますね。