甘くて濃密、うっとりする秋のトウモロコシ

Shoko Ito Shoko Ito

10月中旬!トウモロコシの収穫真っ盛り?!

そうなんです。秋にもトウモロコシを収穫している農家さんが愛知県豊田市にいるんです。

kodawarinではおなじみ、ゆめのたねファームの高木宏道さんです。 実は夏だけじゃない、そして夏よりも美味しい?!秋のトウモロコシがあるよ、とお聞きし、管理栄養士のShokoも畑にお伺いしました。

           

糖度19度!めちゃ甘トウモロコシ

 取材写真
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畑にお邪魔したのは10月中旬。この時期ですが、トウモロコシの収穫に大忙しなんだそうです。

早速収穫したてのトウモロコシをいただいてみました。

まず一言、「甘い!」本当に甘いんです。夏にも高木さんのトウモロコシをいただいていましたが、それを上回る味の濃厚さにびっくりしました。なんと甘みは19度近くまでのっています。

夏の風物詩といえるトウモロコシですが、実は品種を選べば秋でも栽培が可能なんだそうです。

では、なぜ夏よりも秋のほうが味が濃厚になるんでしょうか…?

           
しっかり甘くて、まるでフルーツ。私の娘もかぶりついて放しませんでした!
             

夏よりも秋のほうが濃厚に仕上がる秘訣

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秋のトウモロコシが甘く、濃厚で、おいしく仕上がるワケ。高木さんのこだわりをお聞きしました。

第一に、昼夜の温度差。10月中旬になると昼はポカポカ、夜はひんやりとした気温になりますが、この温度差により味がぐーんと乗ってくれるんだそうです。

二つ目に、収穫までの日数の違い。夏のトウモロコシは穂ができてから約20日間で収穫できてしまうのに対し、秋のトウモロコシは生育スピードが緩やかになるため最低でも30日間はかかります。このプラス10日間で甘みがプラスされるわけですね。

最後に、収穫のタイミング。高木さんは穂の先まで実がパンパンに詰まり、全体がきれいな黄色になるまで収穫しません。

つまり、完熟のタイミングを見計らってベストな状態で収穫するのです。

だからとっても甘いトウモロコシなんですね。

           
自然のチカラと高木さんの研究が合致した、まさに傑作!
               

でもなぜ秋にトウモロコシ?

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美味しい秘訣が詰まったトウモロコシですが、そもそもなぜ秋に作ってみようと思ったのでしょうか…?

その理由は、「味に惚れ込んで。」

秋にもできるという話を聞き、試してみたらとてもおいしく仕上がったんだそう。そこから根強いファンもでき、一般的に秋にトウモロコシは市場に出回らないといういわば「穴場」な商品であることから、秋のトウモロコシ栽培が始まったんだそうです。

しかし、秋ならではの心配事も。

台風です。秋になると多発する台風ですが、強風と大雨によりなぎ倒され、根が切れて生育に悪影響が出てしまいます。

また、秋のポカポカ陽気に虫も勢力を増し、甘いトウモロコシを狙ってやってくるのです。今年は特に虫の被害に悩んだといいます。

こういった影響から決して高くはない製品率ですが、甘く実ってくれるトウモロコシの魅力には勝てないと、今日も高木さんは奮闘しています。

           
おいしいトウモロコシの裏側には、こんなエピソードも隠されていたんですね。
     
取材先情報
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高木宏道
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