作り手さんの想い

小麦粉を使わずにグルテンフリーパンを焼き上げる難しさを乗り越えて

なぜグルテンフリーパンの専門店をやろうと思ったのか

SolSol代表の片山店長
愛知県碧南市で、小麦を一切使わずに米粉パンを作るグルテンフリーパン専門店SolSol。

親世代からパン職人である家庭に生まれ育った片山幸寛さんは、2017年に独立してお店を開きました。

小さい頃から、パンを焼く親の背中をみて育った片山さんですが、近年、小麦を食べられない子どもが増えていることを知りました。

代々続くパン職人として、何かできることはないのだろうか。」そんな想いから、小麦アレルギーの方でも安心して食べられるグルテンフリーパンを提供することを決めました。
グルテンフリーパン

小麦アレルギーはどのくらい日本にいる?

小麦粉
「小麦アレルギーの子供が増えている」ということは、聞いたことのある方も多いかもしれません。

しかし、実際のところ、小麦アレルギー患者は、日本にどのくらいの割合なのでしょうか?

下の円グラフは、2016年の調査によるものです。全食物アレルギーのうち、小麦アレルギーは、3位に位置する重要なアレルゲン(10%以上)を占めていることがわかります。さらに、文科省によると、食物アレルギーの児童生徒は45万人(全体の4.5%)にのぼることがわかります。

(食物アレルギー診療ガイドライン2016 より引用)

小麦アレルギーの症状は、人によってさまざま。食べると痒みが出る方もいれば、胃腸などの痛み、呼吸困難などをうったえる方もいます。

しかし、小麦は、麺やパン、ケーキやグラタンなど様々な料理に入っているのが一般的。小麦アレルギーの方は、食べる時の制約が多いのも事実なのです。

代々続くパン職人としてできること

パンを作るSolSol片山店長
小麦アレルギーの子どもが増えている。その現実を知り、SolSolの片山さんが目指したもの。

それは、小麦アレルギーだから食べるグルテンフリーパンではなく、アレルギーの有無にかかわらず、好んで食べられるグルテンフリーのお米パン

「小麦アレルギーで悩んでいるお子さんは多いからこそ、アレルギーだからというくくりによって、食べられる「おいしい」が限られてしまうのは違う。だれもが進んで食べたいと思えるグルテンフリーのお米パンを提供することが、パン職人としての役割だ。」片山さんの胸のうちには、そのような熱い想いがありました。

しかし、その想いを現実のものにするのは、簡単なことではなかったのです。

オリジナルの製法を生み出すのに1年以上

グルテンフリーパンの断面
「小麦粉を一切使わずに、米粉100%のグルテンフリーパンを作ろう。」そんな想いで始めたSolSolの片山店長ですが、実は、ここから途方も試練が待ち受けていたのです。

小麦粉と米粉では、全く性質が違うので、同じ製法でパンを焼いても上手くいきません。

小麦と同じ製法で作ろうとしても、お米は硬いし、パンが膨らまない…。発酵時間などを少し長くするだけで、一度膨らんでも再度しぼんでしまったり。。
グルテンフリーパンを焼く
長年パン作りの修行をしていたにもかかわらず、米粉100%でパンを焼き上げることに苦労を重ねました。

発酵専門の教育を主体的に受けて、酵母について学びながら、1年以上もかけて納得のいくグルテンフリーパンの製法を編みだしていきました。

パンのふんわり感とお米のモチモチ感が合わさる

グルテンフリーパン
SolSolさんで提供するグルテンフリーパンには、「お米のもつモチモチ感」と「パン製法のふんわり感」を兼ね備えたおいしさがあります。

何度も試行錯誤を重ねたからこそ出来上がったグルテンフリーのお米パン。

その中でも一番の店長オススメは、新潟産コシヒカリ100%の米粉を使用した「窯出しコシヒカリ」だそうです。

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    新潟コシヒカリの米粉を100%使用したグルテンフリーパンのこだわり