うなぎってどんなところで育てられてるの?そんな疑問から、三河一色産うなぎを扱う尾張まるはちさんと一緒に、愛知県西尾市にある「一色うなぎ漁業協同組合」のうなぎ養殖場に行ってきました。
【訪問レポ2】養殖うなぎの出荷作業は大迫力!
只今、三河一色うなぎの養鰻場に来ております。いよいよ、これから「うなぎの出荷作業」をしていきますよ。
※「養鰻場がどのようなところなの?」という現地レポートは、 >前回のエピソードをお読みくださいね。
Amazon
ここの養鰻場で育った
三河一色産うなぎ (特大3L)
¥8,900 (税抜)
全体像:うなぎの出荷作業は2工程ある
三河一色うなぎ(一色うなぎ漁業協同組合)の出荷作業は2工程あります。
工程1:池の中にいるうなぎを寄せ集めて囲いの中に閉じ込める。
養鰻池の中にあるうなぎを、網を使ってたぐりよせていきます。網目よりも大きなサイズのうなぎだけを、囲いの中に閉じ込めていきますよ。
工程2:うなぎを「どうまん」と呼ばれる容器(魚篭)に移し変える。
囲いの中に閉じ込められたうなぎを、「どうまん」という容器に移し替えていきます。上の写真↑の中央にある黒い入れものがどうまん。
約40kg(160尾)が、1杯のどうまんに入るうなぎの単位です。詳しくは後ほどお伝えします♪
以上の2つの工程が、三河一色うなぎの出荷作業です。それでは、それぞれの工程について実況していきたいと思います!
工程①:出荷基準サイズのうなぎを寄せ集める
あれ、お話をしているうちに、どんどん漁師さんたちが、遠くに行ってしまいました…。
「あっちじゃよく見えないよ~。」と思っていたのですが、だんだんと近づいてきてくれています。
今、網を使いながら、うなぎを手繰り寄せてきているのですね。
この↑網目の大きさをくぐり抜けられるかどうかが、鰻の出荷サイズの決め手。
まだ十分に育っていない小さな鰻は、この網をくぐり抜けてしまうので、手繰り寄せることができません。そのため、もう少し養殖を続けて成長させていくんですね。
だいたいシラスから1年ぐらい経ったものが狩漁時期なんだそうです。
(※とにかく、水の音が強いので、話すときは大きめの声で話さないと聞こえないです。笑)
そして、網で手繰りよせてきた養鰻池の中のうなぎを、網で囲われた水区域のなかに移していきます。
最初は、手繰りよせてきた網の中にに、なぎの姿は見えませんでした。「え、うなぎいないじゃん..。今日は不漁だったのかな。」と不安になっていると、20分後ぐらいにコトは起こりました。(笑)
囲っている区域の中に、ウジャ〜ああああ!!と、ものすごい量のうなぎが出てきました。
作業開始から40分ぐらいかけてやっとの事、出荷サイズのうなぎが囲いの中に入ったようです。
それにしても、養殖業者さんの真剣さには、ただただ感銘です。
ベテランの方が声を張り上げて、「もっとこうだ、ああだ」って指示を送りながら、力を合わせて網を引き寄せあいます。指示の内容自体は素人にはわかりませんでしたが..(^^;)
工程②:「どうまん」という容器にうなぎを移し変える
さて、囲われた水区域に出荷サイズのうなぎが手繰り寄せられてきました。
ここから「どうまん」という容器(魚篭)に移し変えていきます。ちなみにこの下の写真が「どうまん」と呼ばれる容器です。
1杯の「どうまん」には、およそ40キロ(約160尾)のうなぎが入ります。
それにしても、この工程は、手慣れた「流れ分業」でびっくり(笑)
①まずは、どうまんを池の中に入れ、
②次に、どうまんの中に鰻を入れていきます。
③次に、鰻を入れたどうまんに蓋をして移動させ、
④最後は「浮き」にどうまんを吊るします。
ちなみに、「浮き」の役割ですが、どうまんが池に沈まないように、「浮き」に吊るしているんだそうです。
今回の訪問では、50杯のどうまんが出荷されました。つまり、一回で約5000〜8000尾のうなぎが漁揚げされているんですね。
感想・まとめ
- うなぎの出荷作業には2つの工程がある
- 工程1:網を使って池の中のうなぎを集める作業
- 網からウジャウジャと湧き上がるように見えた時の迫力はすごい
- 出荷作業をする男性たちは、真剣に声をかけあって網を寄せ合っている
- 工程2:集めたうなぎを「どうまん」に入れる
- ベテランの手慣れた流れ作業は、やはり流石でした!
- 各々のどうまんに入れていくのは結構な手間と労力がかかる
取材先情報
【訪問レポ2】養殖うなぎの出荷作業は大迫力! |
この後、このうなぎの入ったどうまんは、漁協の仕分け場へと運ばれます。
仕分け場では、うなぎのサイズなどを分けたり、うなぎの体内に入っている餌を除いたりしているようですよ。
では、三河一色うなぎの仕分け場に一緒に行ってみましょう♪
記事は >こちらに続きます。
次の記事はこちら
ザーザーと水の流れる音。うなぎの仕分けはこうやって行われていた!
ここの養殖場で育った
三河一色産うなぎ (特大3L)
¥8,900 / 3尾 (税抜)