愛知の夏にキャベツを育てる!?挑戦する農家の訳

Shoko Ito Shoko Ito

愛知県豊田市。ゆめのたねファームの高木さんが真夏のキャベツ栽培に挑戦しています。

一般的にキャベツは秋冬野菜ですが、挑戦するその訳とは・・・?

           

真夏にキャベツの栽培を始めたきっかけとは?

 取材写真
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年中どこのスーパーでも見かける、日常には欠かせないキャベツ。

実は秋冬野菜で、夏に売られているキャベツのほとんどが涼しい気候の長野県や群馬県で栽培されたものです。

そんなキャベツを、夏の暑さ厳しい愛知県豊田市で栽培しようと試みる農家さんがいます。

ゆめのたねファームの高木さんです。

 

なぜ豊田でキャベツを栽培しようと思ったのか?という問いに、高木さんは

「夏の豊田でキャベツを作っている人がいなかった。地元の野菜を届けたい、食べたいという産直やお客さんがいるんです。」といいます。

 

必ずしも成功する保証がないのにもかかわらず、固定概念を払いのけ、地元のニーズに応えようとするのが、ゆめのたねファームの高木さんです。

           
リスクを背負ってまで挑戦する姿勢には脱帽…。いつも勇気をもらいます!
             

試行錯誤を経て、得た手応え

 取材写真
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実は2度目となる、夏のキャベツ栽培。

以前出来上がったキャベツは、小さなソフトボール大の、硬くてとてもおいしいとは言えない仕上がりでした。

その結果を受けて、今回は品種選びや畑の場所、畝の高さまでこだわって再挑戦。

畑との相性を確かめるように、ほかの作物の出荷で手が一杯であっても、できる限りのことを行っていきました。

 

すると…?

 

あまり手がかけられなかったにも関わらず、高木さんが思う以上に虫や病気の被害にあわず、夏を越すことができたのです。

「あとは肥培管理と大きくするための工夫をしていけば何とか良いものになりそう。」

 

結果的には小さく硬いキャベツという仕上がりでしたが、高木さんはもう次の夏に向けた手応えを掴んでいます。

           
成功しなかったとしても、次なる課題をきちんと見つけ、常に上を向いているんですよね。かっこいい!
               

個人農家として生き残りをかけた挑戦

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「農業もビジネスなので」と語る高木さん。

夏といえばトマトやナスですがそれだけ栽培農家も多く、スーパーや産直では溢れかえっているのが現実です。

すなわち、自分の納得する値段を付けづらいということになります。

夏のキャベツは季節外ではありますが、他の農家は作っていないため、価値が上がるのです。

そこに目を付け、0を1に変えていこうとする姿勢は、もはや実業家です。

 

「この姿を見て、これからの就農者が希望や可能性を広げてくれたら…」

そう語りながら、これからも高木さんの挑戦は続きます。

 

           
他の農家がやらないことに挑戦する理由はここにもあったんですね。
     
取材先情報
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高木宏道
オンラインショップ
・イオン(豊田店) ・JA産直(あいち豊田グリーンセンター松平店、三好店、畝部店)