ぷっくらとろけるようなパンを見つけました。
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ここは豊田市足助町。紅葉で有名な香嵐渓に「手作りパンのお店」があります。知る人ぞ知る「隠れ家」のようなパン屋さんです。
すぐそばを流れる、川のせせらぎに耳を傾けながら歩いていくと、「バーバラさんのパン工房」という看板を見つけました。
さっそく建物のなかに入ってみます。階段をのぼるにつれ、パンの芳ばしい香りが強くなってきました。
いよいよ、手作りパンのお店、バーバラはうすに到着です。
ぷっくらした膨らみ。とろけるような口どけのパン
「いらっしゃいませ〜」元気な女性たちの挨拶で、なんだかワクワクしてきました。
バラエティー豊富なパンが並んでいますが、どのパンもぷっくらとした張りがあります。
横から見ると、「ぽーーーん」という言葉がしっくりくる感じ(笑)
バーバラハウスのパンは、このぷっくらした膨らみが特徴だと、あとから工房の方が教えてくれました。
シンプルな食パンはもちろんのこと、ほかにも、地元で採れたいろいろな野菜を混ぜ込んだ惣菜パンや、お隣にあるZiZi工房のソーセージを使ったパンなど、地域に寄り添った具が楽しめるパンもありました。
パン作りの一部始終が、お客さんからも見えるようになっている
バーバラはうすのパンを焼いているのは、経験豊富な「工房長」と、笑顔いっぱいの「ばあば」たち。
「こだわりは何ですか?」と工房長に聞いても、「当たり前のことをやっているだけ…」と、なかなか答えてくれません。職人さんあるあるの回答です(笑)
なんと言っても、朝5時からパン作りをして、ずーっと工房の中にいるから、どんなこだわりも当たり前になってしまうみたいです。
バーバラはうすでは、お客さんが、パンを選びながら、作っている様子を窓ごしに見ることができます。
さすがに声そのものはよく聞こえないものの、生地をこねていたり、オーブン窯に入れていたり…、こんなに見えて大丈夫?と心配になるほど、お客さんからよく見えるようになっているのです。
パンを作っている一部始終の様子が見られるのは、作り手との距離の近さを感じますし、安心感もありますね。
元気いっぱいのばあば。楽しさが、おいしいパンを作る。
お客さんからも、よーく作っている様子は見ることができるのですが、今回は、特別工房の中にお邪魔することができました。
慣れた手つきで生地を丸めている女性に話しかけてみました。「どうして、パンづくりやろうと思ったんですか?」
「昔から手で何かを作るのが好きだったからね。今こうやって、自分の作ったパンがお店に並んで、実際に買ってもらえるのをみるとうれしくなるよ。楽しいね〜」と元気いっぱいに話してくれました。めちゃくちゃ元気いっぱいだから、ばあばって呼ぶのも違和感があるのですが、実は、お孫さんもいらっしゃるそうです。
丸めている生地は、クリームパン。「手で丸めているうちに、生地の張り具合が変化するのがわかる。そのさじ加減がポイントなんだよ。」と教えてくれました。
パンは生きている。ぷっくらとした仕上がりの秘訣。
ぷっくらと膨らみのあるパンは「生地づくり」に秘訣があります。どのような生地を作るかで、パンの膨らみや食感は変わってくるので、とっても大切な部分なんです。
この「生地づくり」を行なっているのが高林工房長。先ほど「こだわりなんてないなあ」と言われていた方なのですが、なんとこの工房長は、調理学校を卒業したあと伊豆のホテルで何年も修行された大ベテランでした。
10代の頃からパンづくりを続けているから、パンづくりが体に染み付いているようなそんな感覚ですね。
私も、クリームパンの生地にクリームを包んでみることに・・・ 生地を持って驚きました。とっても柔らかいんです。赤ちゃんのほっぺたがもっとおっこちちゃったぐらいに柔らかい生地でびっくりしました。
生地が柔らかいので、クリームを包むのも難しかったです。
「分かりやすいこだわりはないはずなのに、なぜかおいしい!」そんな評判高いバーバラはうすのパン。
ベテラン工房長の腕が口どけのいい生地を作り上げ、元気いっぱいのばあば達が心を込めて形づくっていくそんな作る人の素敵な個性がつまった、そんな温かみが、おいしいパンの焼きあがりになっているんだと感じました。
ここのパンの特徴は、ぷっくら、口どけ(とろける)、そしてもちもち感です。
パンづくり作業中での訪問でしたが、丁寧にお話してくれたり、色んなことを迎え入れてくれたことに感謝です。
ぜひ、皆さんも、豊田市足助町にあるパン工房、知る人ぞ知る、パン工房バーバラのおいしさを試してみてくださいね。
取材先情報
バーバラはうす | |
〒444-2424 愛知県豊田市足助町東貝戸10 | |
9:00 - 16:00 (水曜定休) | |
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