コトコト..毎日食べたい母の味。手作りにこだわるバランス食堂イコット
今回訪れるのは、名古屋市役所の本庁舎にある食堂イコットさんです。
市役所の食堂というと、その施設を利用している人だけが利用できるイメージがありますが、ここイコットは誰でも気軽に利用できるオープンな食堂なのです。
どんな料理が食べられるのでしょうか!?こだわりんがさっそく行ってみます!
今回の目玉ランチは、油淋鶏定食とVEGEチリ丼
今回、こだわりんが訪問した日は、油淋鶏定食とVEGEチリ丼がランチタイムの目玉メニューでした。
まずは、こちらが油淋鶏ランチ(600円+税)。揚げものなので、ボリューム感たっぷりですね。
名古屋市内の平均的なランチ予算が1,000円+αぐらいなので、この質とこのボリュームでこの価格はお値打ちだなあと思いました。
調理師の城戸さんが、大きな鶏肉を、ムラにならないように一枚一枚ていねいに広げて、卵や小麦粉をつけて揚げていきます。
ジュワジュワーッ…音を立てながら、こんがりとした色になるまで鶏肉が揚げられて行きました。
次はイベントメニューのVEGEチリ丼。エビチリ丼のエビが見えないくらい、たっぷりとお野菜(トマトやレタス)が盛り付けられています。
こちらは、サラダ・デザート付きで800円。油淋鶏ランチよりお高めですが、エビチリ丼の上に野菜がぎっしりと盛られているのですから、納得です。
早朝から始まる厨房のお仕事
「ただお腹を膨らませられればいいんじゃなくて、体も心も元気になるような食堂にしたい。」
そんな想いから、IKOTTO(イコット)さんでは、食材を一から自分たちの手で調理することにこだわります。
そのため、調理場は朝から大忙しです。厨房内で主に料理を手がけているのは、調理師の城戸さん。当日の朝に材料表が届くため、毎朝6時前に厨房に入って準備を進めます。とっても早起きなんですね。
こだわりんが厨房にお邪魔した時には、90人分の鶏肉を一枚一枚手で広げながら揚げていました。
他にも、卵をといたりご飯を炊いたりと、調理師の城戸さんが一人でいろんなことを同時並行で行なっています。ランチタイムに間にあわせるため、城戸さんの表情はとても真剣です。
やること満載の城戸さんですが、こだわりんが注目したのは「手洗い」です。それは当たり前のことかもしれませんが、城戸さんは、ひとつの工程から次の工程に行く前に必ずしっかりと手を洗っていました。
「一番気をつけていることは衛生です。もしものことがないように、常に細心の注意を払っています。」と城戸さんは言い切ります。
野菜を仕入れて切っていく管理栄養士さん
手作りの味を大切にするIKOTTO(イコット)さんでは、メイン料理(この日は油淋鶏)に添えるサラダにもこだわりが。
付け合わせのサラダは、レタスなどの単一野菜ではなく、パプリカや大根や水菜など色々な野菜が食べられるように工夫されています。
既製のカット野菜を使えば手間を省けますが、IKOTTO(イコット)さんでは、管理栄養士さんが目利きして野菜を仕入れ、手作業でカットしていきます。
「パプリカは個数で仕入れるから、なるべく大きいものを八百屋さんにお願いして持ってきてもらいます。」と管理栄養士の白井さん。
こだわりんが行った時には、彩りのためのパプリカの種や筋を一つ一つ取り除き、包丁で薄くスライスしていました。
毎日食べたい手作り感。明日の元気をつくる食堂
今回バランス食堂IKOTTO(イコット)への取材が実現したのは、2人の女性がきっかけでした。
IKOTTOを運営しているご姉妹、株式会社勤労食の濱崎さん(左:常務取締役)と岩月さん(右:取締役)です。お二方とも子育てをしながら、この食堂を運営しています。
「毎日おいしく食べられて、安心な食事を提供したい。」そんな想いで、バランス食堂IKOTTO(イコット)をオープンしました。
「 “想いがあって作ってるんだよ”っていう気持ちを食べる人が感じられると、食べる人も温かな気持ちになれるし、いい世の中になっていくと思う。」そう語るのは濱崎さん。
岩月さんはその言葉に頷きながら「個食の時代になってるけど、だからこそ、この食堂が人の想いに触れられる大切な憩いの場所になってほしい。」と続けます。
“ココロにいいこと、カラダにいいこと。”
IKOTTOは、市役所で働く方はもちろん一般の方たちにとっても、明日への元気を与えてくれる憩いの場になっているようです。
取材先情報
株式会社勤労食 | |
〒460-0001 愛知県名古屋市中区三の丸3丁目1−1 名古屋市役所本庁舎 B1F | |
10:00 - 15:30(月~金営業、祝日除く) | |
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