Troy’s American BBQ
これが本場か!と言わんばかりの、カリッとジューシー なこの感じ。
表面はこんがりと焼きあがるのに、食材の中には水分と旨味成分を閉じ込めてくれる。
アメリカンな日常を感じさせつつも、じっくり時間をかけて焼き上げたBBQ料理を提供するTroy’s American BBQ。
日本に住む、アメリカ人のトロイが、自分で食べたくてBBQを始めた。それが近所の人に評判となり、お店になったらしい。
日本でよくやるBBQには蓋がないけれど、アメリカンBBQは、蓋を使ってじっくりと焼き上げるのがポイント。
ジワーーーってじっくり焼かれた野菜もお肉も、めちゃくちゃジューシー。
当たり前だけど、素人が焼くとありがちな、あの”干からびた”野菜の感じは、全くない(笑)
噛んだ瞬間に、水分とか甘味とか素材が持っているものが閉じこもっているから、本当に甘くてうまい。
「日本のお餅なんかは、わかりやすいよ。お餅は、外がカリッとして焦げてるけど、引っ張ると伸びるよね」と話してくれた。
アメリカンBBQの特徴は、
“低温でゆっくりじっくり、燻製しながら焼く。”ここにおいしさの秘訣が詰まっている。
「日本のBBQは、”焼く”でしょ?でも、アメリカンBBQは違う。Low&Slow(低温でじっくり時間をかけて)で、スモークしながら焼くよ。ステーキとBBQは違うんだよ。」そう教えてくれた。
「3S」といって、Spice&Sauce&Smokeのバランスを変化せることで、その家の味、家庭の味オリジナルの味に仕上げていくらしい。
しかも、Troy’s American BBQのトロイさんは、8年かかって完成させた極秘のオリジナルソース(もちろん無添加)を使って焼き上げているから驚き。
さらに、燻製にもこだわり、さくらやオークやチェリー 、さまざまなスモークチップをブレンドさせ、チップの燻製による味の変化にもこだわる。
木によって口にがぶって噛んだ感覚、ふわあって抜ける感覚が違うんだとか。
アメリカっていうと、ファストフードの印象も強くて体に悪いイメージがあるかもしれないけど、そんなのは一部で、いろんなものを人の手で1から手作りしている文化が強いんだよ。そういうアメリカに対するイメージも、このマルシェを通して変わるきっかけにしてほしい。私たちも、ソースやスパイス、全て1から手作りです。」
そう奥さんのミラー奈美さんは語る。
Troy’s American BBQのおすすめは、手で裂けるほど柔らかくジューシーなプルドポークサンド 。
10数種類のスパイスを オリジナルブレンドさせて、なんと、8時間もかけてLow&SlowでBBQしていく。
ほろほろと崩れ落ちるような、お肉のジューシーな感覚を味わっていただきたい。
また、ピリッとした辛さと炭火の芳ばしさがたまらないジャークチキン。
手作りのジャークで漬け込んで焼き上げたチキンは、本場ジャマイカ人もお墨付きのなんだそう。
ぜひ、日本の文化とは違う「アメリカンな手作りのおいしさ」を味わってみて頂きたい。
(取材・記事 柘植千佳)