ラザーニャカサネール
全て手作りのラザニア
売っているのは、ラザニアだけ。
作っているのは、ラザニア。以上、それだけである。
夫婦ふたりで、ラザニアに命をかけ、2019年からラザニアだけを追求し、ラザニアだけを売っている。
「どうしてラザニアだけなんですか?」と聞いてみると、
「いいラザニアを作るために一生懸命で、それを追求していたら、その他のメニューにまで時間も気も回らなかった」との答えが。
そんなラザーニャカサネールさんのラザニアは、「本場イタリアを感じる味」かと思いきや全然違う。
「わあ!なにこれ・・・・!!!」ラザニア好きの人も、そうでない人も、新しく食べるラザニアの魅力に圧巻。
知らなかった、だけど、心のどこかでは求めていた、そんな驚きのおいしさが隠せない。
わたしたち日本人にとって馴染み深さを感じさせるような、そんな、今まで食べたことのない「親しみやすいラザニア」を届けてくれる。
その秘訣は、1からつくるソース。
一つ目に、ボロネーゼ。2日間かけてじっくり煮込んで作るらしい。
しかも、白醤油や味噌なども混ぜ込んでいくんだとか。
トマト、玉ねぎ、セロリ、人参などの野菜をたっぷり入れ込み、甘味が出るまでじっくり炒め、トマトや味噌や赤ワインなどで味付けしていく。
そして、ベシャメルソース。
とにかくクリーミーでコクのあるこのホワイトソースは、いろんな牛乳を試してたどり着いた試行錯誤の結果なんだとか。
さらに、トマトソース。
このさっぱりとした程よい酸味のトマトソースが、ラザニアの中心部分に現れてくれるので、
全くくどさを感じさせないラザニアとなっている。
そして、これらの手作りソースが、こんにちは!と言わんばかりに、生パスタのもちもちなラザニアシート(こちらも手作り)の間から溢れ出す。
まさに、最高のハーモニーである。
これが、「わあ、なにこれ・・・!」の言葉が出るほどの、おいしさの感動になっている。
もちろん、その場で食べてもおいしいけれど、
注文次第では、家でアツアツのラザニアを堪能することもできる。
緻密に計算された調理がものをいい、「家の電子レンジでチンして最高の状態になる」という嬉しい提供もしてくれる。
「お手軽に食べてもらいたくて、家でおいしいラザニアができる方法も考えました。」
と、作り手の石川さん。
一心にラザニアを追求してきた今までを、石川さんは語ります。
「やっぱり、パスタとは違ってラザニアが浸透しにくい理由ってあったんですね。どうしたら、おいしいラザニアができるのか、この数年間、本当に試行錯誤の日々でした。
5秒ごとにパスタを茹でる時間を変えてみたり…、たとえ、一度おいしくできても、家庭の量ではなくて、皆さんに提供できるたくさんの量を作ろうとすると、同じ茹で時間や煮込み時間、同じ材料の分量ではできなかったり…。
おいしいラザニアが出来なくて、何度も壁にぶち当たり、挫けそうになったこともありましたが、皆さんのおかげで、やっと納得いくものができてきて、ここまでくることができました。」
オ、オリンピック選手みたいなことをいうではないか….:(;゙゚’ω゚’):
「日本中の人に、ラザニアの魅力を届けたい!」そんな主人の夢から始まったラザーニャカサネールの石川さんご夫婦。
微力だけど、私も、おいしく頂きながら、その想いの実現を応援していきたい!と思いました。
(取材・記事 柘植千佳)