米ぬかスイーツITTEN

単なるお米のスイーツではない。

グルテンフリーなのは最低条件。
「米ぬか」を使った味もおいしいスイーツが味わえるのが、ここのお店の特徴だ。

ポイントは、発酵と菌。
おいしく食べながらも、食物繊維と発酵させた菌が丸ごと楽しめてしまうのが、このお店のスイーツの魅力だ。

30日間かけて米ぬかを発酵させているところからスタートした¥スイーツは、
ただ甘いだけでない「奥深みのあるコク」が感じられる。

例えば、バターサンド。
発酵させた米ぬかと発酵バターを掛け合わせたバタークリームは、
まさに発酵×発酵と言わんばかりに奥深い香りが広がる。
そして、クッキー部分も、グルテンフリーで、小麦は使わず米粉だけで仕上げている。

しかしながら、日持ちがしない(笑)
バターサンドやチーズケーキは1日、フィナンシェでも10日。

え!?スイーツなのにダメやん..!って思うかもしれないけど、
その理由は、「菌」が生きているからこその特徴だ。

米ぬかスイーツITTENでは、
栄養価は高いのに捨てられてしまう米ぬか(玄米の栄養の8割が米ぬかにはっているという)を、
30日間、独自で醗酵させするところから始まる。

そして、できた糠床を、スイーツに入れ込んでいくのだが、
ここでとにかくすごいのは、糠床の菌は、170度のオーブンで死なない。

米ぬかの菌が呼吸をしている分、賞味期限が早いのである。

その他にも、マルシェやお土産にも人気なのは、米ぬかクッキー。
ホロホロと口の中で解けるような食感が味わえるのは、
粘りを出す小麦粉のグルテンが入っていないからこそ。

発酵前の生の米糠をつかているので、こちらは1ヶ月常温保存がきく。

もともとは、学習塾や障害者の就職支援をおこなってきた会社だが、

「地域貢献」をテーマに地元豊田の役に立てることがないかと考えたところ、
豊田のお米農家さんに出会い、このお店が始まったという。

栄養価は高いのに捨てられてしまう米ぬか(玄米の栄養の8割が米ぬかにはっているという)
を、利用することで、お米を育てている農家さんへ地域貢献できないか、

米ぬかを多くの人に食べてもらいたいといたいという想いから、
スイーツにしてみよう、と試作の日々が始まったという。

(事業を始めたときは、漬物にしてみた時もあったんだとか。)

「トヨタ自動車のイメージが強いから、豊田が農業盛んなイメージないけれど、
実は、愛知県で一番お米が取れているのは豊田市なんですよ。

だから、自動車だけではなく農業(米)を主軸にした、新たな名産品のイメージを作りたいんです」

そう、ITTENの真鍋さんは語ってくれた。