キツネノタスキ
つぼ焼き芋・手作りコルネ


ねっとりトロトロ!自然の魅力をたっぷり堪能できる2時間かけて焼き上げた壺やきいも
古木で作られたナチュラルなキッチンカー、中を覗くと、大きな壺のようなものが・・・!
そう、売っているのは、”壺やきいも” 。
常滑焼の壺を使って、じっくりじっくりと2時間かけて、さつまいもを焼いている。
さっそくアツアツを割ってみると、色鮮やかな”黄”が顔を出すともに、ねっとりした蜜のようなものが。
ねっとりトロトロな食感と、砂糖なしとは思えないほどの糖度の高さは、
あま〜い蜜をまるごと食べているような心地。
「壺の中には、さつまいも12本しか入らないんです。それを2時間かけて焼き上げています。
キッチンカーの中に、壺は1つしかないから、本当に大量生産できなくて。」
そういうキツネノタスキの柴田さん。心なしか、なんだか楽しそうな雰囲気が漂う。
本当に焼きいもが大好きで、そして、キッチンカーを通してやりたいことを形にしているのが伝わってくる。
お芋は、茨城県を中心に、季節によって今一番おいしい産地のものを取り寄せているそう。
「べにはるか」と「シルクスイート」が主な品種。
「品種によって味の特徴は変わりますか?」と聞いてみたところ、
べにはるかは、とにかく蜜が多くて、とろ〜りとした食感がたまらない品種。
シルクスイートは、繊維が少ないのでクリーミーで滑らかな焼き芋なんだそう。
でも、ここからが大切なお話で、柴田さんは、一概に品種で区切ることができないんだと語ってくれました。
「やっぱり、お芋って農家さんが作った自然のものだから、
その自然の味が、焼き芋にしたときにそのまま出るんですよね。
味付けも一切しないから、そのお芋が持つ甘さや能力を、最大限に引き出してあげるのが壺焼きいもなんです。」
農家さんが違えば、お芋の味も違う。季節や天候違うえば、全く同じものはできない。
確かに工業製品のようにできるのであれば、品質も基本的には揃うし、そこに信頼が生まれることもあるけれど、
逆に、自然そのものがもたらすお芋の変化を楽しむのも、今の時代、大切なことなのかもしれない。
キツネノタスキさんの焼きいもは、お子さんからワンちゃんまで、みんなの人気もの。
焼けるのを待ち望み、そして、食べておいしいねって笑顔になっていく。
自然そのもののがもたらしてくれるおいしさを楽しめるのは、やっぱりいい
(取材・記事 柘植千佳)