おむすび屋HUGMOG食堂
おむすび・具だくさん豚汁


ココがすてきです! by こだわりん
- 「おむすびで子どもたちを笑顔に」をテーマにした、 なるべく無添加なコロンとかわいいまん丸おにぎり。
- お米は愛知県犬山市の「あいちのかおり」を使用。 お米が傷つかないように3回に分けてじっくり精米し、季節によっても炊き方を変えているんだとか。
- 野菜嫌いな子も、どんどん食べちゃう具だくさん豚汁。 子どもたちに食べてほしい食材を選んでいます。
この人といると、なぜか笑顔になるな…。
そんな不思議な瞬間ってあると思う。
おむすび屋HUGMOG食堂を営む、藤森さんはそのひとり。
キッチンカーから聞こえる元気な「こんにちはー!」は、
子どもたちやそのお母さんにとって、いつの間にか、会いたい人になっている。
売っているのは、コロンとまん丸い形をしたおむすび と、具沢山の豚汁。
何気ない、日常のレパートリーだからこそ、
アレルギーのあるお子さんも、そのお母さんも、誰もが同じものを食べて笑顔になれる。
おむすびのこだわりは、お米の精米方法から。
おむすび屋HUGMOG食堂の藤森さんは、お米屋さんの精米技術に惚れ込み、そこでしかお米を買わない。
一気にお米を精米するのが一般的だが、そのお米屋さんでは、3回に分けてじっくり精米していく。
お米に傷がつかないように、少しずつ薄く薄く丁寧に…。
地元犬山の農家さんがつくったお米を使っているが、
全く亀裂が入ったり割れたりすることなく精米することで、つるんとした粒になったお米を、
必ず、半日以上吸水させてから、ご飯を炊いている。
それも、季節や気温などに寄って、水加減や炊き加減を変えているから、こだわりだ。
「普通だったら、お客さんの様子を見ながら、足りなかったら出店中に追い炊きできるんだけど、私たちは、売り切れたらそこで終わりなんです。事前に吸水した分のお米しか炊けないから。」と藤森さん。
「おいしいお米」を追求しているからこそなんだと思いました。
これくださいーい!と注文してから、一つひとつ握ってくれたおむすびは温かく、粒が際立ってとってもおいしい。
しかも、冷めても美味しくて、全くパサつく感じがあり、もっちりしているのが魅力的。
人気のフレーバーは、手作りの塩麹を使った塩麹しゃけや、着色料不使用のたらこのおむすび。
そして、おすすめは、酵素玄米。
玄米を小豆と塩で炊木、最低3日以上熟成させることでできた酵素玄米は、お米の甘みと大豆の旨味がぎゅっと詰まっている。
ラボさんという酵素玄米専用の炊飯器を使っているのも特徴で、熟成中も雑菌が入らないから味もよく、安心して食べられる。
おむすびと一緒に食べたいのが、具だくさん豚汁。
なんと言っても、汁というより、むしろ、具の方が多いのは驚きで、ちゃんとしたメインおかずの一つになってくれる。
「重ね煮」 という調理方法で作るので、お出汁は使わない。
キャベツ、しめじ、ネギ、大根、にんじん、油揚げ、豚肉 の食材そのものの旨味とあまみがしっかりと水分として出て、そこに合わせ麹味噌を混ぜていく。
素朴だけど、そこに丁寧なこだわりがあって、お母さんたちが喜ぶものになっているおむすび屋HUGMOG食堂。
森藤さん自身も、子ども食堂を開催している時があって、キッチンかーの一部をこども食堂の基金に使っているんだそう。
「本当に届けたい人には本当に情報が届いているんだろうか、本当に困っている人にどうやって届けようと試行錯誤する日々もあるけれど、でも、やっぱり、そういう困っている人たちのためになりたくて、子ども食堂をやっている。おむすびを購入することは、子ども食堂の応援にもつながってます。」
本当に世の中のためになりたいと想いながらキッチンカーをしている藤森さんは、とっても素敵な方でした。
(取材・記事 柘植千佳)