captain

「そんなにこだわってないですよ。」というその裏には、想像以上のこだわりと経験が生み出すプロの感覚がありました。

 

元レストランシェフで元パン職人が作るすべてが手作りのハンバーガーは、フランス仕込みのこだわりづくし。ハンバーガーに挟む主役ともなるパテは牛肉100%。仕入れた肉の状態をみてその時々でつなぎを調整。つなぎに玉ねぎやパン粉は使用せず、卵を少し入れるかどうか位なんですって。パテ以外にはローストビーフやステーキなどもラインナップにあり、これらに使用する牛肉は必ず「熟成」させたものだけを使用。その牛が食べていたエサ、飼育方法、部位など細部までこだわります。

バンズや時々登場するバゲットは、フランス仕込みの技で。小麦はカナダの最高峰を使用するなど粉からこだわり、小麦から出る乳酸によって、鼻で感じられる甘みを表現しています。捏ね上げた時の温度管理も重要なポイントで、これが必要最低限のイーストでもじっくり時間をかけて発酵させる秘訣。経験で培ってきた手の感覚も頼りです。

こうしたこだわりはcaptainさんにとってのスタンダード。だからこそ、こだわっていないと言えるのかなと取材を通して感じました。

 

「お客さんを裏切ることはできない。妥協したものをお客さんに出しても…。だから、あえてこだわりが何かってうたっていないんです。」そう語る、captainさん。「ここにこだわっています、こんな有名なものを使っています、ここのレストランで働いていましたと言っても、最終的にジャッジするのはお客さん。ブランドは自分で作るもの。」

様々な経験と感覚が生み出すその世界観を、ぜひマルシェで味わってみて下さい。