からあげcafe-pontasien-
大豆ミートからあげと飲料
え、お肉じゃないの!?カリッとジューシーな唐揚げと、オリジナルな低糖質ドリンク。
からあげと言えば、鶏肉を揚げたもの…。そんなイメージを見事に覆してくれるのが、Pontasienさんの唐揚げ。
鶏肉ではなく、大豆ミートの唐揚げを提供してくれる。
鶏肉を使わない…というと、なんとなくヘルシーなイメージで、
食べ応えがあまりない先入観も持ってしまっていた。
でも、ここの唐揚げは、「え!?鶏肉使ってないの?」と言わんばかりに、
噛んだ時にすごくカリカリで、しかも、中からジュワーーっと肉汁のようなジューシー感が溢れてくる。
米油を使って揚げられているからか、ベタつくような重たい感じは全くなく、
カリッと軽い揚げものになっているので、パクパクパク…と、いくらでも食べらちゃう。
しかも、ここのお店の気遣いは、お肉不使用だけではない。
小麦粉や卵も使わずに、このカリッとジューシーな食感の唐揚げを作っているから驚きだ。
片栗粉と米粉を使った衣。Pontasienの本多さん(あだ名はポンさん)は、カリッと感を出したくて、
何度も米粉と片栗粉の配合を吟味し、改良を重ねて、今のブレンドに至ったんだそう。
そして、大豆ミートにもしっかりと下味をつけることで、 唐揚げならではのおいしさ、旨味をしっかりと引き出している。
フレーバーは9種類と豊富で、その1つ1つにもこだわりが。
例えば、甘だれ。こちらも完全ビーガンで、完全無添加。昆布出汁や野菜の出汁を混ぜて合わせた甘い醤油ダレとしてオリジナルで開発し、提供している。
うま塩は、ただ塩味ではなくて、しっかり出汁のきいた「旨味のある塩」がかかっている。
そして、ほうじ茶塩。この香りのよさはやみつきになる。ほうじ茶の苦味と、塩味と、唐揚げの衣の甘みがすごくマッチする。
Pontasienさんの主な活動地域である三重県にある鈴鹿市の日本茶農園が作っているほうじ茶を仕入れてらしい。
他にも、自家製ブレンドのタルタル(こちらは卵入り)や、男性にも人気のニンニク生姜醤油、そして、ハニーマスタードなど、今日はどのタレにしよう?なんて、その日の気分で多様に選べるのも嬉しい。
お肉の代わりに大豆ミートを使用している理由を聞いてみたところ、
「いろんな理由があるけれど、まず、一番は鶏肉が食べられない母親の存在が一番。せっかく作るなら母にも食べてもらえるものを作りたかったし、私自身は唐揚げがすごく好きだけど、アレルギーとか文化の違いとかで食べられない人もいるので、より多くの人に美味しい唐揚げを届けたいと思ったので、始めました。」と答えてくれました。
ビーガンの方はもちろん、お肉が苦手な方、お肉が食べられない方でも、みんなが美味しくパクパクできちゃうのがPontasienさんの素敵なところですね。
唐揚げと一緒に飲みたいのが、ドリンク。こちらも、Pontasienさんならではのこだわりが!そのコンセプトは「低糖質」。
人気のいちごみるくは、白砂糖ではなく、てんさい糖で。G I値が上がりにくいように配慮がされている。
そして、牛乳・豆乳・オーツミルクから選べるようになっていて、牛乳が飲めない人はもちろん、自分の好みに合わせて、好きなものをラテしてもらえる。
ジンジャーエールも、自家製らしく、しっかりと生姜の風味が聞いていて、からあげとの相性がぴったり。辛味とあまみがバランスもちょうどいい。
Pontasienさんの唐揚げやドリンクは、人それぞれの趣味嗜好や価値観を超えて、愛されるメニューになっている。
そこには、作り手である本多さんの、細かな部分までをも配慮した気遣いがあってこそなんだと思う。
(取材・記事 柘植千佳)