五平餅 喜楽
五平餅
香ばしさが病みつきに...!!半日かけてじっくり煮込む「自家製の醤油ダレ」で2度焼きする老舗の五平餅
ココがすてきです! by こだわりん
- お米の粒感を残したお団子に、醤油ベースのコクの ある甘辛いタレつけて、香ばしく焼いた中津川名物。
- お店で精米した炊きたてのコシヒカリをすり潰して お団子にし、タレはあえて醤油をベースにゴマや胡桃、落花生を使って半日以上かけて作っています。
- 食べることは今後の自分の身体を作っていくことにつながります。無添加な食材を取り入れながら、食に関心をもって過ごしてもらいたいと思っています。
【ひと目でわかる、こだわり】
「ちょっと、おいしい五平餅屋さん見つけたんだけど、マルシェに出店者として呼んでもらえない?」
食べるのが大好きな方からのお声から、ご縁をいただいた五平餅喜楽さん。
中津川に本店を構える無添加の五平餅は、職人がつくる本来のおいしさそのもの。
こんがりと焼かれた五平餅は、お米ならではの粘りと香りが最大限に引き出され、
そこにかける醤油ダレが最高の香ばしさを放つ。
くるみや胡麻などをすりつぶし、醤油と混ぜ合わせて作った秘伝のタレは、半日以上かけてじっくりとつくるんだとか。
ナッツ系の天然の植物油が、甘辛醤油に馴染んで、なんとも言葉では表せない深みのある味わいに。
そして、この秘伝のタレが、みごとにお米の甘さまでを引き立たたせてくれている。
焼き方にもこだわりがあり、串にタレをつける前の状態で一回焼いて下焼きし、
タレをつけてからもう一回焼くといった「2度焼き」をしている。
一般的な五平餅は、タレをつけてからも焼くのは、味噌ではなく醤油ベースだからこそ。
粘度が味噌よりも少ない特性を活かした2度焼きは、くるみとか胡麻とかの香ばしさが焼くことでさらに高まる。
お米は、地産を意識し、中津川の地元の契約農家さんがつくるコシヒカリを使っているんだとか。
「握った時にしっかりと形になるものを選んだ結果、コシヒカリになりました。
お米の質、そして、炊き方や、水の量なども大切にしていて、べちゃっと水っぽくならないように気をつけています。」と作り手の金澤さん。
ちょっと硬めに炊いて、すりつぶすことで、お米本来の粘りで固まることができるんだそうです。
そんな金澤さんが、無添加にこだわっている理由を語ってくれました。
「結局、五平餅って古くからある食べ物で、昔の人って添加物とか使わないから、昔からの味を大事にしています。
添加物入れておいしくするっていうのも今ではあるのかもしれないけどいかに、無添加でおいしいものができるか、コストはかかるけど、体のことを考えるとそれがいいと思うし、職人がつくる本来のおいしさを伝えたいんです。」
変わるものと変わらないもの、いろんなモノの在り方があるけれど、
昔ながらの価値あるものの良さを、次の時代に繋いでいこうとする喜楽さんの想いには、胸が熱くなりました。
(取材・記事 柘植千佳)